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KDP Amazon キンドルのダイレクト・パブリッシングにラクにさくっとやってみる

もし出版可能なテキストが手元にあって、夜の空いた時間に数時間費やすことができるなら、1週間以内にキンドルにアップすることができる。

実際に一度やってみれば1週間もかからないだろうことに気づいた。
そして、ハードルの低さに驚いた。

でも最初は何でも初めてだからわからないことも多く、他のブログを参考にしながら進めることになる。参考書も出てるから慎重派は買って進めるのも良いだろうが、本当のところとても簡単だ。

テキスト中心だが、いくつものブログをはしごしないように忘備録としてまとめておくことにした。

1)確認事項としてはアマゾンのアカウントが必要。マイナンバーの番号が必要。
既に小売の「出品サービスアカウント」があれば、出版社情報と支払いの受取方法を引き継げる。(マイナンバーは税に関する記述欄があるので必須です)

2)KDPにログインしよう。
https://kdp.amazon.co.jp/ja_JP/

3)サインインして、自分のアカウント頁を開く。
3つの項目「著者/出版社情報」「支払いの受け取り方法」「税に関する情報」を埋めよう。
「税に関するインタビュー」では □私は米国以外のTINを持っています という欄にチェックを入れたら「TIN値」の入力欄がある。TIN値とは何だかわからないだろうがここがマイナンバー記入欄だ。(マイナンバー自体にネガティブな印象を持つ私だが記入しましたよ)
ここまでは初期設定と言えるものだ。

3)本棚に行き、「タイトルの新規作成」をしよう。
もちろん出版可能なテキスト or ePubデータを用意済みが前提である。・・・だが・・・このePubデータ作成自体に手こずることになる。(後述)

4)作成の流れは3つのパートに分かれている。
I:Kindle 本の詳細 II:Kindle 本のコンテンツ III:Kindle 本の価格設定 だ。

I:Kindle 本の詳細 で「本のタイトル」を決め、フリガナ・英字記入。「サブタイトル」も記入。オプションと書いてあるからサブタイトルはなくてもいいものだ。が、マイナー書籍が少しでも目立つような文言を入れておけば、ユーザーの手がかりとなることは間違いあるまい。
幾つかの必須項目を埋めたら「内容紹介」を丁寧に記述。自己紹介や”目次”や特典などで空間を埋めたらどうだろうか。(やはりマイナー書籍の中身の手がかりとなるわけです)

II:Kindle 本のコンテンツ では用意したテキストファイルをアップロードする。テキストファイルと言っても実際はスタイルシートの記述されたePubデータだ。(後述)

II-1・本の開き=読む方向指定
II-2・原稿 ePubのアップロード
II-3・本の表紙画像のアップロード
II-4・本のプレビュー(オンラインのプレビュー機能、他)

上記のプロセスは試行錯誤こそあるが、結論だけ記載する。
II-1 和書なら右から左(縦書き)だ。用意したePubに手を加える必要がある。(後述)
II-2・原稿はePub以外でも良いが、Macなら「Pages」というアプリで簡単に出力できるのでお勧めである。アップロードは何度でも試せるから怖がらずに失敗を繰り返せる。
II-3・本の表紙画像のアップロード 3:4の大きめ(2100×2800ピクセル)のJpegをアップする。
II-4・本のプレビュー オンライン上でプレビュー。もしくは「ダウンロード版プレビューアー」アプリで確認できる。キンドル実機があれば直接USBで繋いで転送し確認も可能だ。それぞれスタイルシートの解釈に微妙に違いがあり実機が一番である。

これらが確定すれば保存して「III:Kindle 本の価格設定」へ進む。なお、いずれのプロセスも途中で作業保存できるので慌てることは無い。次の日にしてもよい。

III:Kindle 本の価格設定 ではおおまかに以下の3つを決める。
「KDPセレクトへの登録」「出版地域」「ロイヤリティと価格設定」だ。
この中で一番迷うのは「KDPセレクトへの登録」「ロイヤリティと価格設定」との関係だ。マイナー書籍は有無を言わず最低価格とするべきと考える。(絶対では無い)
しかるに最低価格とは99円か250円であり、前者は「KDPセレクト無し」後者は「KDPセレクト有り」である。なかでもロイヤリティの高いのは「有り」で印税70%をいただける。「無し」の35%の2倍だ。当然単価が高いのでユーザーからは購入ハードルも高くなる。「有り」のメリットとは定額読み放題の「Kindle Unlimited」の対象となるため無料でダウンロード購読されやすくなるということ。アンリミテッドの無料購読は一定の割合に応じて利益分配されるようである。キンドル実機を所有のアマゾンプライムの加入者にも恩恵がある。月一の期限・条件付きで無料購読できる。多少単価が高いがダウンロード機会が増えるサービスを選ぶか、格安でアマゾンの棚に置いてもらうか。それはコンテンツの内容次第といったところだろう。
私は自分が用意したテキストに利益追求の欲望がまったく無い。そのため、たくさんの人の目に止まる(かもしれない)KDPセレクトを選んだ。KDPセレクトはアマゾン独占配信となるため、楽天ブックスなど他の配信システムも利用したい野望を持たれる方は選ばない方が良いと思う。

なお、定価に対する配分は、「ロイヤリティと価格設定」でロイヤリティ70%を選んでおけば値段をいくらにしようとも自動計算してくれる。
その他の項目はスルーして良い。

ここまで決まれば、「Kindle本を出版」というオレンジのボタンを押して作業終了だ。

説明には店頭に並ぶまで最大で72時間かかる模様だが、私の場合は夕方に申請してその日の夜のうちには出版された。もちろん内容によっては時間がかかったり時には差し戻しもあるかもしれない。

KDPのアカウントの本棚を見ると申請中の本のステータスを見ることができる。完了すれば「販売中」になる。

うれしいのでさっそくアマゾンで検索にかけてみればすぐに確認できるだろう。



前後するが、見栄えの良いePubを用意するにはどうすれば良いかという問題がある。前半で(後述)と書いた原稿の準備の仕方について記述しておこう。

私はKindleでの可読性を担保できるよう、フォントサイズなど可変できる仕様のePubを作成した。リフロー型という。(漫画などレイアウトの定まったタイプでは無い)
このePubは要はテキスト中心のxhtmlファイルとスタイスシートをZIP圧縮したようなものだと思えばいい。

ツールはマックのPagesである。

Pagesは横書きであるが、作業中は横書きで進める。縦書きが最終目的である場合は、英数字に気をつかおう。縦た時に90度ひっくりかえるのだ。全角数字や漢数字で置換しておく。
本文以外にタイトル、見出し、見出し2、注釈等、文中には整然と論理的な構造が存在する。当然これらはキンドルでも目次や文字の大きさとなって現れる。これらのマークアップをPages上のツールでフォーマット指定することになる。

指定対象ごとに改行したら行を選択し、タイトル、見出し、などを指定する。これらは出力時にH1 H2 となって論理的なタグで囲われることになる。Pagesは見出し指定ておくことで、後で目次を作る時に自動で作成してくれる機能がある。たいへん便利だ。

ひととおりマークアップしたら、奥付を書こう。
出版日や、プロフィール、発行者、著作権の記述だ。

最後に「目次」を作成したいページの最初のページに空の行を置き「挿入」>「目次」を選択しよう。「次の該当箇所」で目次として拾う対象をチェックしておけば希望の目次ページが出来上がる。

後戻りすることの無いようにこの段階で文字校正をしっかり行っておく。(実際私はePub出力後も誤字脱字に気づき何度も戻って出力し直した)

このままではデザインや見た目でいうとあまり良いものでは無いが、電子本の利点であるユーザーに委ねられた可読性能は、できるだけ原稿をシンプルに論理的に作成しておくことで達成される。

書き出しは「ファイル」>「書き出す」>「EPUB」で〜す。

追って、スタイルシートによる縦書き化と改ページなどレイアウト調整について書き加えようと思う。
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