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ワールドライブラリー

電子書籍がiPad とともに騒がれてしばらく経ったけれど、話題ほど隆盛を感じません。今もこれからも書籍を手にして「本を読む」という行為が無くならないという確信があります。

 

 

子どもたちは、抵抗無くこの電子書籍の世界へ入ってゆけると思います。それでも紙の本の佇まいがたくさんの利点を持っていることは親の多くが実感しているのではないでしょうか。
その反面、スマホを持たせて子どもに時間つぶしさせたり(もちろん学習も)している親を見ると、“だめだめ”と心でつぶやいている自分と、我が子とiPadで遊ぶ自分とが同居しているのです。

 

そんな子どもたちに、親が毅然とルールづくりを提供できるかというと、はっきり言って無理です。自身がiPhoneに没頭する時間が増えているのに、本だ読書だとか言えるはずがありません。そんなアンビバレンスな状況でもなお、ちゃんと読ませたい思うのは「絵本」です。

 

絵本は誰もが子どものときに通過する素晴らしい物語と出会う“場”です。場というのは絵本というつくりものだけでなく、それを読む子、読み聞かせる親らの作り出す空間があるからです。

 

もちろんこれも電子化されてiPad の中にはあります。しかし実物としての絵本って、子どもにとってすごく大きなサイズです。子どもたちにとってそれは、世界を覆い尽くす大きさなのです。そしてページをめくるほどに、みごとに切り替わる世界、あっという間に終わる世界。どこでもない日常にすぐに戻ってこられるトリップ体験。

さらに子を持って気づく大きなメリットというのは・・・濃密な親子時間をつくることができるというものです。

 

このようなことは子育てで誰もが気付くことかもしれません。ただ体験的に語らないだけで。

 

この度、ワールドライブラリー(WORLDLIBRARY)という事業のお手伝いをしました。この事業は絵本のレンタルなのですが、翻訳されていない海外の良書を初翻訳して子どもたちの集まる場、待合室などに定期的に届けるのです。毎月10冊が毎月切り替わるのです。これらはローテーションされ、壊れればリペアし、最終的には地域へ寄贈されます。本は各国大使館の協力のもと、海外文化の素晴らしさと多様性を学べるように厳選されます。このような取り組みを他のレンタルサービスとは違うアプローチで周知させるにはどうすれば良いか? ホームページのお手伝いとともに、ページめくりのギミックで絵本のように伝えるストーリーをクライアントの方々と打ち合わせし続けました。大義があってもそれは商売であり、完璧なアピールに到達することは難しいと思いますが、こんなスペシャルページを作成しました。絵本作家 きのとりこ さんにご協力いただきました。

WORLDLIBRAY

 

pab

category: 一喜一憂

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